聞法の部屋2


ダウンロード
戒律
戒律 石井米雄 京都大学.pdf
PDFファイル 812.7 KB

藤元正樹 師の講義のなかで下記の文章が出てきました。

 【この宗祖が用いられる「無戒名字の比丘」という無戒という言葉は自然在身という、自然に身に在りという、別の言葉でいえば、「裁縫擣染浣濯」する必要がない、そういう自然法爾をあらわす言葉ですね。人間を切ったり貼ったり縫い合わせたり、あるいは色染めしたり洗脳したりすることが、むしろ先ほど申し上げました加行ということから申しますと、「裁縫擣染浣濯」というような言葉にあたるわけでありますが、そういうことの必要がないことが「無戒名字の比丘」という言葉で宗祖がお示しになる浄土の教法の基本的な核心であります。それは言いかえれば国中の人天と、つまり浄土という場所、浄土の法門においては、そういう戒を必要としない。人間が変わるというものも、なんかえらい人に教えられたから変わったということは、まずほんとうはないのではないですかね
という内容なのですが、それじゃもう一度戒律について学び直してみようと読んだ文章です。神を信じないのはなぜか?戒と律との違い、またそのはたらきを簡潔に教えて下さる講義です。